2018年1月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ

« 2011年5月 | トップページ | 2011年7月 »

2011年6月

2011年6月30日 (木)

松本に大地震

午前8時16分に松本中が震度5の地震に揺れた。町中を中心に普段揺れない松本市としてはとても珍しいほどの被害が出たのだ。今、現在でケガをされた方6名ほど、知り合いからの情報では集計できていない被害がかなり出ているそうだ。
池上研究所は、というと、地盤が別なのか揺れている真っ最中でも震度3程度にしか感じなかったのでおかげさまで大丈夫でした。地震後の写真を何枚かとったのでアップします。まだこれからも余震があるかも知れないのですが、今のところ意外なほど平穏です。沢山の方々からお電話いただきました。本当にありがとうございます。
Photo こんなふうに積んである本もまったく崩れていません。左側はもともと斜めです。
Photo_2 窓際のCDもこんなに積んであるのになんともありませんでした。

Photo_4
こんなのっぽの書棚もまったく倒れずにあまりに無防備なので金具を作って余震に備えました。

こんなふうに無事です。皆さんありがとうございます。松本市の方々にこれ以上の被害が出ないことを祈ります。

2011年6月29日 (水)

池上六朗 解説 自己組織化 と 私たちの身体。

Photo_2 私たちの身体は「開放系」です。重力、電磁気力、栄養素、身体に変化を与えるものが常に入っては出ていって新陳代謝している。つまりありとあらゆるものから影響を受けて自己組織化し続け、変化し続けている。

ひとつの入力に対してどのように作用するのかは複雑系においては予想できない。なのに、誰もが「肩が痛い → 身体の癖 →ひどくなる」「腰が痛い → このままだとダメになる。」とか、、一直線の線形でものを考えたり言ったりしているのがおかしい。人間は非可逆性の存在ですから、同じ状態を再現することもできません。これが科学だと思います。(もちろん間違っていればいつでも訂正します。)

「肩が痛いから肩に悪いところがある」などという単純な原理で人間は出来ていないのですから、この考え方は単に「脳」のいたずらか、勝手な創作です。脳は不安を作り出す道具ですからあまりあてにしないことが大事ですね。本来直感的に大丈夫だと分かっているはず。何億年も続いてきた命の最新バージョンですからね。

そんななかで、来た患者さんが2,3分の短時間で快適になってもらうには、私たちがなぜかこの環境で形質を維持しているのですから、「地球は同じ方向に回っている」とか「重力の影響を受け続けている」とかいう当たり前の事実を踏まえてこの複雑さの中に規則性を見いだすのが合理的なものの考え方です。三軸修正法はそんなものの見方の提案です。

それにしても自己組織化のシミュレーションが家庭にあるコンピュータで手軽に試せる時代には驚きます。時代はどんどん動いています。身体だけが昔の方法で良いわけがありません。

何時間見ていてもこの複雑系の現象は飽きません。私たちは当然どこかでこのように世界や身体のシステムが機能していると分かっているのかもしれないですね。


2011年6月28日 (火)

自己組織化 成功

さて、1週間ほど前からぼちぼち作っているSOM(自己組織化マップ)が完成、まず100X100で作動させてみた。まず見て欲しい!~
Som3 凄いぞ!!!アルゴリズム自身には色で分類しろと言う内容は一切無い。なのに、計算初めて周囲の8ますをちょっと染める(影響を与える)だけでどう見ても色分けしたような模様が自然に生まれるのだSom4 。各1000回ほど単純な作業を繰り返させるだけで、時間的には10秒程度。こんなに面白い模様が自動的に、時間と伴に変化し続けて留まることがない。

そして、この後、どのようになっていくのか全く予想が付かない。ただ、自然に色別に分かれていることは確かだと思う。















Som5
このように、まわりの空気を読んで身近なことだけしていると何かが起こり続け、何かの意味合いが生まれる。二度と同じコトは起こらない。それは、上から見下ろして計画を練る指示系統がまったく存在しないからだ。

アメーバには脳がない。でも食料を取り入れ、排泄し、移動し、生物のすることは何でも出来る。人間も生きるのには脳は要らないのだ。

2011年6月27日 (月)

シミュレーションの途中経過

SOM 自己組織化マップと呼ばれる。コホーネンのマップとも。このプログラミングに手間取ってしまっているのです。そこで、インターネット時代、京都大学のカンニング事件が話題になりましたが、教えてgooで質問してみました。すると、30分ほどで有用な解決方法をいただいてさっそく試してみたところ、、、なにか有用そうな答えが得られました。、、、、が、予想していた結果と違うのです。Som2 これが私の作ったシミュレーションの画面。左のようにランダムに色を配置したマス目があります。新しい色を一つ作り、この画面で一番近い色を見つけてその周囲を若干新しい色で染めます。(つまり影響を与える。)また色を一つ作る、,,染める。これを繰り返すと自己組織化が起こり、頼んでいないのに大まかに色分けされた地図が出来るはず、、、が、画像のように落ち着いてくるのです。もちろん色と、その場所は一定では無いのですが期待していた結果と違います。このように落ち着いてくるまでに0.1秒に一回、約300回、色を作り、染めを自動的に繰り返しています。

質問してみたのはこの「染め方」 光の三原色をRGBの三色で表していますが、3色それぞれに数値を四則演算して二色を上手に「混ぜ合わせる」この方法がいったいどのようなものなのか、、いろいろな考え方があるのです。私の考え方ではどうも結果が出ない。3種類試してもある一定方向に収束しなかったのです。回答者の人に感謝!!

 このように、複雑系(人間も沢山の似たような細胞からなる複雑系システムです。)の振る舞いはちょっとのことで結果が予想できないのです。つまり「この部位にこの手技をしたらその痛みが取れる」などとは言えるはずがない。のが最新の科学なんです。

2011年6月26日 (日)

踊り字って?

 家族の間の話題「 云々 」とか「 順々 」にとかの「々」はなんと読むのでしょうか?読みが分からないと文字入力が出来ない。そこで読めなくとも調べられる方法として、いつも手元に置いてあるカシオのEX-wordを取り出し、「漢字源」の手書き入力を試してみた。

「々」 該当候補がありません。とガッカリの表示結果。では、、とブラウザの検索窓で「云々」 を入力してから一文字目を消して「々」を調べるとありました!(wiki)

これ、踊り字と言うんだそうで、そういえば様々な踊り字は読書をすればあちこちに使われているので見慣れています。直前の文字の読みを繰り返すので、これ自体の読み方が固定してないんです。「どう」「くりかえし」など入力するとちゃんと表示されます。

 私たちが日頃お世話になっている「仮名漢字変換ソフト」 FEP「Front End Processer」 といって、実際にソフトに入力される前にキーボードの入力を乗っ取って仕事をする、実はウィルスまがいのソフトなのですが、もしも日本語にひらがなという表記法がなければどうやって入力するのでしょうか?

 「万葉仮名」が現在のひらがなのルーツで、漢字をもともとの意味を無視して読みの「音」だけ利用するという大発明が起きたのでした。考えてみたらかなりいい加減な文字の使い方です。「安」→「あ」とよむだけですから!アイディアが柔軟と言える限度を超えています。
文科省は(^_^;)のような顔文字もそろそろ正式に教科書に盛り込むべきです。(^_^)v

 「新しい」は語源的には「あらたしい」だったはず。この複雑系の世界はすべてが「非可逆性」です。古いものに戻ることは出来ません。身体の健康や治療ってどうですか?昔の資料を引っ張り出すのはやめたほうが合理的だと思いますよ。
Mesuaka 土曜日に自然観察会に妻が行って撮ってきた「メスアカミドリシジミ」です。大人は夢中になって神秘だ、貴重だ、と騒ぐのですが、小学生に見せたら「へえ、きれいだね」だけでどこかへ行ってしまったとか。時代は変化し続けていますね。

2011年6月25日 (土)

アスリートにも三軸セミナー

 東京は中野で少人数のセミナーでした。いつものように「前傾して、右に倒れ、捻れて」いたほうが楽な人(最初から何十年も一貫してみかけ「まっすぐ」の姿勢と健康は無関係だと言い続けているのに、世の中の常識は背筋を伸ばして真っ直ぐな姿勢が形も美しく、健康だということになっている)が力を加えたり、施術らしいことは何もしないのにコロコロと変化して快適に、また、その状態を不快な状態に変わるところを見ると参加者の顔から明らかに、「ありえない!」「信じられない!」「おかしい!」という感情が見て取れるのです。それでも腰が痛い陸上選手は見ている前で良くなってしまった。

 でも、何を基準にして「あり得ない」のですか?100m走、カールルイスが10秒を立て続けに破ったとき、「もう、これからはアンダー10秒の時代だ」と思ってしまいませんでしたか?そして本当に予想通り、ボルトの世界新 100メートル:9秒58 最高時速44km以上です。自転車でも平地で出せない人は多いスピードです!!人間って素晴らしい。

 身体の健康はこれからは「今までの色メガネを外して」「ありとあらゆる変化は一瞬で起こり」人から与えられる「永く効く技」などどこにもなく、「何万年も続いている生きるという指向性」によって快適に生きられるようになっているのだという常識をもって生きるのは悪くないです。

 ほら、三軸修正法の見方は今、存在して生きている私たち一人一人のポテンシャルを最大限に認めているでしょう。「弱い部分」や「身体の問題点」はもともとない完璧な存在それが自分。そのことを認めたらすべてOKなんですが、根拠のない自分に不都合な教育を真に受けて自身の身体のすばらしさを認めないひとが多いから、訴え続けることがあるんです。自分が自分の完璧さを認めると、まわりにいる人も良い影響を受けて具合が良くなることはいつも起こっている。そんな内容のセミナーでした。人類は一家、皆兄弟ですね。今回クリオ、マジックポイントのさらなる使い方を研究しました。手のひらに1枚貼るだけでも変化が起きるのです。こちら 試したい方はアシュラムノヴァで扱っていますのでぜひどうぞ。
_dsc4566

ホワイトボードの左側にある赤い装置、ソニックステージとでも言うのでしょうか、足下からの振動で身体全体が揺さぶられて、かなり気持ちいいです。クリオの皆さんありがとうございました。

2011年6月24日 (金)

クリオと池上研究所のホームページ

東京は東中野でクリオ(こちら )主宰の講習会に出かける。クリオは駅伝の選手がネックレスをしているのを見かけると思うが、卓球の愛ちゃんや著名なアスリートが使用しているパフォーマンスアップのテクノロジーをお持ちの会社、と思いきや、実は世界的に活躍するIT企業なのです。電子ブックの技術などもう目がまん丸くなるばかり。このブログをビルドインしてもらっている池上研究所のHPもクリオさんに作っていただいて、ツイッターのことなどもスカイプのテレビ電話を介して教えていただいたのでした。
こちら→クリオのHPにも内田先生、茂木さんとの鼎談が載っています。

おっと、もう出かけないと、松本から新宿近辺まで高速で約3時間半、国道で5時間、電車は余り使わない。アシュラムから荷物を持って帰ったり持っていったりがあるので今日も車です。僕は車で移動するのが大好き。永遠にこんな時間が続いてもいっこうにかまわないと良く思う瞬間がアリマス。この、ぼーっとしているような状態が最も集中力を発揮しているということ、ご存じですか?三軸修正法の講習会でもよく言いますが「身体全体で見る」のです。
096 これは沖縄の息子が送ってきた台風2号の爪痕。恐ろしかったそうですが、現地の人は1日で通り過ぎた台風には大してなにも感じなかったとか。松本はリンゴの産地なのでこんな風は絶対に困ります。

2011年6月23日 (木)

内田先生からまた届いた

今朝、内田先生とヨガ指導者成瀬雅春の対談本「身体で考える」をいただいた。内田先生神戸女学院を退官したら、長期の休養期間と宣言していたのにかえって忙しいじゃない。で、また何の気なしにパカッと開いたらそこに池上六朗先生の文字が見つかる。こういうことが連続して起きると「なにか」がそこに存在するような気がしてくるのだ。

 「身体で考える」によると、3月11日にアシュラムに来院した患者さんが例外なく身体が硬直していたとかかれているので、早速親父に聞いてみた。詳細はこういうことらしい。大地震の前2週間ほどなぜか急に患者が激減、当日に来たがちがちの患者さんはほとんど常連さんでない人。今はもとの忙しさに戻ったが普段顔なじみの患者さんはどうやら全員「なにか大きなコトが起きることを予知していた」のではないでしょうか。地震予知連絡会などいらないということか?宣伝媒体によらずに自然に集まってきている人たちには根底に流れている共通のなにかが濃いのかもしれない。

 地面が揺れるという危険、何かの違和感。なんだか分からないけれど行動が変わった。誰でも持っている能力を、出せないように邪魔しているのは自分自身しかないので、大脳などと言う最近発達した部分にだけ主導権を握らせずに身体全体で考えようという内田先生と成瀬さんの提案に三軸修正法も大賛成です。これから生き残り、サバイバル時代動物的な感覚を取り戻すのが早いほど有利なのは間違いありません。

 僕は今、「自己組織化」のシミュレーションモデルをプログラミング中、池谷裕二さん(ここ) が見せてくれているアプリケーションを三軸修正法でも作って実際に動かしてみようと思うのです。乞うご期待。簡単な実験を見て人生観がひっくり返るおどろきを感じてください。
Kaeru 我が家の色づいたミカンの上に鎮座しているのはいかにもすべてを知り尽くしている表情のアオガエルくんです。「そんなこと、分からない方がどうにかしてるよ」と思っているんだ、きっと。

2011年6月22日 (水)

アイルランドのお土産話

 アイルランド(この国どこにあるのか分かる人は少ない)(wiki) から帰ってきたばかりの人から話を聞いた。イギリスの西の島国である。そういう人にと会うと「現地の人は日本のことを知ってる?」「向こうの人は日本のことをどう思ってる?」と聞きたくなる。すると日本は有名で、特にSONYとかHITACHIとかの現地法人で働いている人が結構多いから。そして日本人のイメージは皆、礼儀正しく、時間を異常なほど守ってインテリということで一致しているみたい。アイルランドは松本ぐらいの首都をもつ先進国なのだが時間の守り方は日本とくらべてはいけないらしい。よかった高度成長時代にどんどん外国に出て、日本の信用を気づいた諸先輩方、その後の団塊の世代が今、リタイヤのラッシュで日本企業は新規採用が13%増えたりしているが、本当にありがとうございます。礼儀正しく、おごり高ぶらずひたすらまじめに仕事をしてくれたおかげで、たいがい日本人が国境を越える際ビザが必要ない。ちょっと政情不安だったりする国の人はいちいち「帰りのチケットはもっているのか?」と不法入国で居座るのではないかと嫌疑を掛けられるのです。

 待合室で立ち話していると次の患者さんがやってくる3年も病んであちこちでもう動けなくなると言われた人だが車から降りるときにどうやって降りたのか分からないほど楽だったとにこにこ。医者にかかっていて、こんなことが起きてはいけないはずが、こういう人結構多いんです。ただ、ねじれた方が都合がいい状態でいたものを調整しただけ。症状の重さと施術時間はまったく無関係だし、ひざなど触らずに喜んでくれるのがとても不思議です。
Sirobara こういう白一色で背景が暗いものを撮るのは露出がとても難しかった。今はカメラにお任せで済むからありがたいことばかりだね。

2011年6月21日 (火)

内田先生の新刊!神話の話

朝貴重なLPをお借りした。オーボエ奏者の宮本文昭さんのデビューレコードなのだとか、ヘルムートヴィンシャーマン編曲、指揮「フーガの技法」を早速パソコンで聞きながらブログを書いて、というところでドアベルが鳴りどこにも頼んだ覚えのない書籍小包が到着。「最終講義」内田樹と今回オフホワイトに日本の伝統色的な朱より少し赤みがかった装丁が目新しい。柿色と言えばいいのか、先生のフレンドリーな文体が表紙から発散されているような、ともかく旨そうなのです。

 機嫌良く精神集中してパッと無作為に開いてみると「あったあった!」その057ページに「池上六朗先生」の文字。内田先生、本当ですね、気分が良ければ何事もうまく行きます。そこに大学病院で何をしてもダメだった女子高生にどうすれば分からないから「九字」を切ったwiki) 話が書いてあります。(実は施術もあれこれしてみたらしいんですが。親父は夢中で覚えていないそうです。)

  もう20年前のこと池上研究所が始まるときに、今でも深いつながりの彼女、僕は家出していたから後でこの神話を聞いたのだけど、寝たきり車いすで運ばれてきて帰りには奇跡のようにすたすた歩いて帰ったのでした。これには彼女の親戚縁者が全員もう驚いてしまって、マイクロバスを仕立ててその村の人が大勢診療にみえるようになったのでした。

 この話には後日談がります。驚くような出来事が起きてしまったモノだから病院に歩いて挨拶に出向いた彼女とおじいちゃんが目の前に現れても、病院の担当医たちは(もう昔のことだからいいですよね。)誰一人まったく興味を示さなかったと、病院からこちらに親子で寄ってくれて、激しく怒っていたらしい。このまま寝たきりだと判断されていた娘が突然歩いて訪れたのにどうして無視されるのでしょうか?この子はずっと元気に治療者として活躍しています。本当に歩けて良かったね!

 病院も、それは当然素晴らしいですが、民間の手技治療者の役割も非常に大きなものがあるわけです。人の人生を変えてしまう場面に当事者として立ち会える機会があるのです。どんな文脈で内田先生に親父(本人の希望でこれからは親父とします)が登場したかと言えば、「生き延びるための六講」が副題なので、もっと現場の人間として行動しよう!という論点だと思います。まだこれから読ませていただくところですけどね。内田先生いつもありがとうございます。

Siromokkou これ、植えて3年になるけれどまだ咲かない白モッコウバラのシュート。このように伸び始めは赤い色素が優位です。僕はこの微妙にまだらで健康的な色合いが大好きなのです。

2011年6月19日 (日)

帆船見学のポイント3

余計なことを書いてしまったので、今回で予習は十分としましょう。あとは当日のお楽しみですが気がついたらまた豆知識を入れるのでブログ、欠かさず読んで下さいね。
Photo_2 これは、お寺の鐘と似ている用途に使います。今は全員腕時計や携帯電話で時刻を知ることが出来ます。でも、時計って柱時計のちょっとマシ(船のようにゆらゆら揺れる中で柱時計の振り子が正確に動くか考えて下さいよ。)なものが船に一つしかないのです。真っ暗な中で24時間、交代制の見張りが続きます。(他の船とぶつからないか、座礁しないか、次に自分はどこになのかどうやって判断すればいいのか、心配だらけです。)船中に見張りの交代のタイミングを知らせるためにこの鐘を鳴らします。4時間交替なので30分に一つずつ叩く回数を増やして、4時間経ったとき8回この鐘が鳴ると当直の交代です。
Photo_3 こちらが実習生の居室。手が届くほどの巾の通路をはさんで二段ベッドで4人ずつ、一部屋8人です。この船は戦前の日本人サイズなのでベッドの丈が1m80cmしかありません。するとたいがいの学生が足を伸ばして寝るわけに行かないのです。ここで大事なのは写真正面やや右上、丸い窓が見えるでしょう。ここからこの部屋とベッド(ボンクと言います。)が船に対してどんな向きに出来ているのか想像して下さい。風を右舷、左舷どちらから受けて進むかによって乗組員はどちら側を枕にするのかが変わります。悲惨なのは寝ている内に枕の方向が入れ替わること。足より頭の方がかなり高い状態で寝てると、顔、真っ赤になりますよ。
Photo_4 センセイ夫婦が握っているのはこの帆船の舵輪(だりん)です舵も何メートルもあるのですから波に叩かれるとかなりの力がいるのです。左右に2人で手前の金色のコンパスを見ながら指示通りに舵輪をまわします。荒れているときにはよく見ると奥にももう一つ舵輪が見えるでしょう。ここにも二人、合計で4人で力ずくで操舵します。大事なのはここは船の一番後ろだと言うこと。船の前方は全く見えません。船首には見張りがいて、何かあれば大声で怒鳴るのです。いえ、何にもなくとも定期的に鐘(タイムベル)が鳴ると「オールズ ウェル サー!!」と怒鳴るのです。何のため??何も連絡がないと思っていたら見張りが海に落ちていなくなっているかも知れませんね。だから「ちゃんと存在しています。」ということも大事な大事な情報ですよ。
Photo_5 これは帆を張るマストを下から見上げているところです。舵輪のところから皆で帆を張ったマストをずっと見上げています。セールはパンと丸く張っていて初めて揚力が生まれます。ですが、風の向きは決して一定ではないのです。ふらふらと吹いてくる向きが変わります。
それに合わせて微妙に船は向きを変え続けます。するとあるとき徐々に風向きが変わっていることに気がつかずにセールの表側から風を受けてしまったら、、、強い風なら帆がマストやワイヤー類に当たって破れてしまいます。すると航行不能に陥り大ピンチです。
ヨットみたいにいつでもセールの向きを変えていれば、一番効率いいと思えた人はヨットに相当くわしい人ですね。ところが、、、この世界的に大きな帆船は、、、全部のセールの向きを調節するのに、全員で必死に走り回っても30分近く掛かるんですよ!!!!

帆船見学のポイント2

今日までのポイントを全部一読してもらえれば退屈な時間が心躍る価値ある時間にトランスフォームする。なんでもそうだけれど予備知識を仕入れてから、、例えばレコードのジャケットの裏(これねえ、、CDに挟まってるのじゃイマイチなんだ。LPの真四角な厚紙にびっしり書いてあるのがたまらないんだよな。なにせ、リモコン持ってCDの豆本を机において、下向いてめくっているより、レコードに針を落としてゆったり椅子の背もたれにうっつかって(信州の方言)LPのジャケットを遠い目で眺めながらのほうがが絵になると思うんだな。)を読んだ後、聞く音楽の方が豊かに感じるのは当然だものね。

おっと、こんな話をするとセンセイが「でも手枷足枷(てかせ、あしかせ)で縛られるってことだぜ。」と待ち構えたように言うのだ。知識というのは三軸の自由と正反対の一面があることに注意しましょう。見えない部分が知らずに増えてくるのも知識の副作用ですよ。

数多ある事象をクリシェ(常套句)や ステレオタイプ(固定観念) をどんどん仕入れながらも自分独自の感性を失わないこのバランス感覚は人間にとって快適か?野生動物としては不快に決まってると思いますが高度に楽しめてこそ脳が肥大化した価値があるというものです。

この板きれにひもの付いた道具を見て下さい。これで船のスピードを測定します。左の砂時計をひっくり返した瞬間!板きれを海面に着水させます触らないでいるとするするとひもが伸びていく。そして砂時計が最後の一粒になった瞬間、甲板上を伸びていくひもを押さえつけると、単位時間内に船が進んだ距離が測定できたわけです。つまり速度を計算するのに必要な材料がそろったのです。では、出て行ったひもの長さを物差しで測るのか?いえいえ、あらかじめひもに赤いマジックで印を付けておけばいい。本物は下の写真のように複数の結び目があとから横向きに付けてあります。
Photo この結び目(knotノット)の数を数えるとひもの長さどころか、すでに計算済みの速力として直読できるのです!!!!直読ですよ!!すばらしいシステムです。私は商船学校の学生時代、感動したのです。計算しないで速度が分かるのですから。多分何千年も昔から出来ていたのでしょう。(砂時計じゃないかもしれませんね。)速度が分かると、既知の目的地にあと何日で到着するのか分かるでしょう。脳が次の計画を立てられて安心します。食料を思いっきり食べても大丈夫か、約束の期日に到着できるのか、そんなふうに「工夫」はすべて不安な脳が安心するために作られ、発展するのです。
Knot この結び目は6個。多分6ノット(時速約11km)を表すのでしょう。赤いマジックの印を付けた人がいるようですね。では、なぜ赤印でなくてこんなじゃらじゃら結び目を付けるのかといえば、、船は夜余分な明かりを付けられないのです。相手の船との約束事が破られてしまうので出来ない。この結び目ならば「手探り」でスピードが読み取れるのです。ひもを止めたところから近くの結び目を探せばよいのです。感性鋭い人は気がつきますね。「暗かったら砂時計が見えないじゃないか」と。その通り、月明かり、星明かりに透かせると何とか読める。新月の時にはもう一人に手伝ってもらって、明るい部屋から「いちにのさん!」と声を掛けてもらえば可能です。30秒くらいなら「いーち、にー、さーん」と唱えてもなんとかいけます。と、こんなシンプルな道具はだれから教わらなくても見ただけでその場で工夫して、ねらい通り使える能力がこの偶有性に満ちた世の中を生きていくのに必要ですよ。いや、ねらいを越えた使い方を想像出来なきゃ人間と言えません。この板きれとひもから何を連想しますか?

2011年6月18日 (土)

帆船見学のポイント

帆船見学に参加する人にはこのブログの内容をお送りするとのことなので一挙まとめて紹介することにしました。今までの内容に10点加えればもう帆船マニアです!
まず、公式HPを一度は見ましょう。海王丸wiki

Photo_7
こちら、ブリッジ(司令室)にあります時計と速度計(スピードメータ)です。単位はノットです。船の速度は1ノット=約1.8kmで、この船はエンジンでがんばって走ってもせいぜい12ノットです。つまり時速たったの22km/時間です。それでも車と違うのは24時間走り続けますから1日500km以上進めるわけです。
Photo_9 伝声管。宮崎駿監督の「天空の城ラピュタ」で飛行船内の通信にこれが出てきます。何のことはないタダの管ですが驚くほど遠くまで電気無しで話が出来ます。僕ゴローの家にも隣の池上研究所との間に伝声管が埋め込まれていますが、、、、使わないです。家に設置したい人がいたら、電話よりかなり高価につくことをお伝えしておきまよ。
Photo_10 ミスターマリックのようですが、何かを自信たっぷりに説明しています。実はセンセイはこの海王丸を艤装(必要な部品を付ける作業)したメンバーの一人なのです。戦後兵隊さんなどの引き上げ船に使われていてマストが短く切られていて、改修したのです。なんの説明をしているのかは、見学の時に体験して下さい。ちょっと難しいですが。
Photo_11船同士や港の人との通信手段は何種類かあれこれありますが、このような旗をマストにあげて自分の意志を示すことも行われます。左上からA、、、、Zまでを表します。右ページは特殊な意味を持っています。手旗信号はご存じの方が多いですね。一つ上の写真の背後にこの旗が棚の中にたたまれている様子が写っています。
Photo_12 こちら清掃用具です。椰子の実を半分に切ると繊維の方向と直角の方向に切ることになります。切り口がとても上質のタワシになるんです。右の石はいわばフローリングの砥石ともいいましょうか、砂を撒いてこの石でこすることも一航海に一度程度行われて甲板はいつでもすべすべです。乗組員は全員裸足ですからトゲがない方がいいですね。
                                          明日に続く。


2011年6月17日 (金)

ここに僕はいるのかも知れない

海王丸の説明から遠くなってしまったので船の話

船にとっていつでも、一番大事な情報は

 「自分が今どこにいるのか」

これに尽きる。陸上にいれば「ハチ公の鼻のところ」は混みすぎているなら「ハチ公のしっぽのところ」とか説明するのかも知れないが、とにかく海の上にいれば説明のしようがない。漂っているだけでなんとなく移動し続けてしまうほど自分の位置があやふや。「今、自分がどこにいるのか」を上空から鷹になって見下ろすように頭の中で把握し続けないといけないのです。山や灯台など地図に書いてある目標物が船の上にあるコンパスで何度に見えるのか測って地図にその方角の線を引く。それだけで、自分が「ここ」にいないとあの山はこんな方角には見えないという「ここ」が決まるのです!ここは松本なので海から見た陸の写真は絶対に撮りに行けないので写真をつぎはぎします。
Photo この写真はひどい出来です。(-_-) 美的に許せる範囲を逸脱している。でも使える。でもね、使える道具は不思議と美しいのです。こういう、本当は関係ないはずの事柄に関連がありそうな場合、イデアから情報が絶対来てるね。
Photo_2 さて、地図上の赤い四角の場所に今の自分がいるのです。いや、、いる可能性が高いのです。現実には様々な誤差が積み重なっているのでそう簡単に断言できない。「ここに居る!」と断言できる人はいる。でも本当はそんなに簡単じゃないんです。治療法なんかもこの部類ね。心臓の強い人がいうことだから本当か?理屈が正しそうだから合っているのか?拘る(こだわる)のが三軸修正法。いや、、なにごとにも縛られない自由が大事なので、「なんにも、こだわれない」のがうちのセンセイなのです。

2011年6月16日 (木)

怪しさを考える1

なんでも理屈で解決しようとする「左脳」人間だったけれど、それじゃずっと怪しいからと近づかなかったもの、これが、たくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんあることに気がついたのです。
どこに?
身の回りにそれこそ山のように存在する(be動詞って「存在する」と「う」音で終わるので立派な動詞なのですね。関係ないけど)子供時代怪しい病気(精神病って怪しいだけの病気でしょう?経験者が言うのだからどの医者より確かです。)で伏せっていたことのある僕の身の回りには神社のお札から始まってユリゲラーのピラミッド(10cmのガラス製)まで、ありとあらゆる「あやしい」グッズが溢れています。そのなかで一つ紹介しましょう。
内田先生のこちら(野麦峠にチャクラを見た) ブログに登場しましたチャクラオープナーです!これで15万円ほどしますね。写真を披露します。
Chakra この装置から伸びる二本の電気コードの先に10年以上経ってもさびない重い金属の棒が付いています。これを黙って数分間握ると身体の7つのチャクラが開くのです。「なんで?」と聞いてはいけません。「どういう原理?」も尋ねてはいけませんし、高価なので分解してもいけません。こういう原因と結果を理屈で結べないオブジェクトが大嫌いでしたが、その本人は怪しい病気で寝ていたという矛盾を抱えていますから、問答無用で捨てる前に一度受け入れてみようと思ったのでした。椅子(なんとなくウサギに見えるでしょう?子ウサギの椅子もあるんですよ。)に座り数秒後..............「あ!っ」となにかを.........感じました。

2011年6月15日 (水)

アハ!体験がこんなところに。

Most people , on first exposure to object-oriented programming , are heard to mutter " I don't get it. " under their breath. The "Aha!" comes later , when in the midst of putting their own objects in place , the whole concept comes together in the sort of perfect moment we used to call an epiphany.

昨日書いたブログの「顕現」の部分、どうしても日本語マニュアルが見つからずにしかたなく英語版から同じ部分を探した。読んでビックリ!「顕現」の近くに「The "Aha!" comes later」とある。茂木さんと対談が実現する20年も前に「アハ!体験」という言葉に出会っていたとは!とほんの小指の先ほど不思議じゃない?しかもお堅いプログラミングのマニュアルに。

エピファニー(epiphany)、、今日はこれが主役 大文字で始まるとキリスト教における公現日、東方の三博士(wiki) がベツレヘムを訪れた日、、小文字だと「突然のひらめき、直観」のこと。行動しているとあるとき、突然ひらめいて分かるようになるのです。これを「顕現」と訳していたのですね。manifestationではなく。Photo
                  海王丸のエントランス付近

2011年6月14日 (火)

顕現(けんげん)します。

新しい概念を理解しようと思ったら、さっぱり分からなくてもいいので、出来る範囲で触れ続けると、ある日、突然、暗闇に光が差しこみ、「顕現」という状態がやってくるのです。

これ、ターボパスカルと言って、数十年前有名だったパソコンプログラミング言語、黄と黒のパッケージに同梱の入門マニュアルに書いてあったのですが。確かにやっているとあるとき「わかった!」という瞬間が訪れるのです。オブジェクト指向、多態性ポリモーフィズム(Polymorphism)、継承(Inheritance)、なんて何の意味だか全然分からないでしょう?

この一文が僕の心をとらえ、今でもときどき思い出すのです。三軸修正法、まさにそれですね。今までと違う考えに触れたとき、「顕現」までもやもやしながら過ごすとき、これこそ価値ある時間と言えるのでしょう。ユダヤの人たちは何事も「決まらない」状態を受けとめて、それに耐えて過ごすのだそうです。そのような教義か、風習かわかりませんが、内田先生から聞いたんですけどね。するとあのようにノーベル賞の受賞者数が驚異的な数になるそうですよ。

 「賢くなるには、なにも決めずに矛盾さえも引き受け背負い続ける。」

              かなりきつそうだけど、、いいじゃないですか。

            今日の自家製みかん。こんなふうに実がつくんだね。
Mikan

2011年6月13日 (月)

全部マジだった!

今日は池上研究所の内部でとても大きなコトが起こった記念すべき日だ。写真は我が家のキュウリの花。研究所のセンセイ(父)と私(ゴロー)の間には信頼関係が特別に「”無い”」!!どこの誰よりもうまく行っていないで仲が良くない親子なのです。これはけっこう知っている人もいると思う。アシュラムのHP http://sanjiku.com/ の左下、「これからまくたね」を読んで欲しい。これを書いているのは僕(ゴロー)で、全世界の人が一人も例外なくそうであるように自分の色メガネでしかものが見えないと、と言い訳しておいて、、

「三軸修正法って、半分怪しい催眠術じゃないの?」と意を決して聞いてみたのである。すると「そんなことで自信持って内田先生や茂木さんや東大に毎年何十人も合格する高校でいつもの教室と同じ奇跡が起こせるかよ!」「本もこんなに読んでるし、楽器だって練習ゼロで曲が弾けるか?」と真顔。こんなにまじめな顔のセンセイは息子でも見たことがない。

そのとき、ほとんど初めて僕ゴローは「この人全部マジだったんだ!」と分かった。!(笑)?いや(非笑)!そのとき、僕がどんな気分だったのか、一歩外のこの写真の気分だったのでした。わかる?
              明日は海王丸の説明の続きの予定(たぶん)
Kyuuri

2011年6月12日 (日)

正しく恐れる難しさ

日経新聞の論説委員が「正しく恐れること」について難しさを記事にしている。松本にいて自分に放射性物質が降り注いでいることに過剰に反応している人はかなりの人数だったと思う。帽子をかぶりマスクをし、そのまま車の運転席に座る姿はまるで銀行強盗のようだった。なのに、、、今、そんな人たちはどこにも見当たらない。放射性物質が風に舞っていることを恐れるのなら、3ヶ月前と今がそれほど違うわけないのになあ、自分で情報を仕入れて自分で決めて怪しい格好をしているか、一時的な流行に乗ったのかが「正しい恐れ」かどうかを決めるのだと思う。
Photo

2011年6月11日 (土)

理屈は暴力

HPが出来た手始めに7月の横浜、帆船日本丸を見学に行くことになっているので、その予備知識を書いてはみるものの、なんでこんなに道具類の説明がむずかしいのか、僕の同級生が母校で先生をやっているけれど、「ちっとも伝わらん!」となげく理由が分かるような気がした。

とにかく、船はなにからなにまで理屈で作ってあるのだ。人間が直感で理解できる範囲はせいぜい腕で抱えられる「大きさ」、米袋ほどの「重さ」、くらいでしょう。船のスケールはそれらを何百、何千倍も上回っているから、大脳を使い尽くして理解するしかないのです。
当然 「理屈で分かったような気になる」→「使えるのか確かめてみる」→「分かった!と感じる。腑に落ちる。」 のようなプロセスを経るのだけれど、、これが長いし多少苦しい!!

つまり「ほとんどの人に苦痛を強いる」ことと同義だから説明しようとするということはイジメに過ぎないでしょう。そういえば僕に文系論理思考の最高峰「マルクス」を教えてくれる先生も、最初にこうおっしゃった。「知りたくない人には言葉の暴力だよ。そう、暴力だねえ」そうそう、理屈は暴力、精神的な苦痛が伴うからだ。

なのに、僕は好きだ。、、、、センセイも好きだ。  自虐的な親子だ。 なぜか楽しい。

今度はどこがどうして楽しいのか、論理的に考えてみたくなるんですよ。 病気かな?
Moya

← 奥飛騨にて理屈なく素敵です
   私もそう感じますよ!

2011年6月10日 (金)

どんな人とぶつかる?

Photo 駅の構内、沢山の人が鰯(いわし)の大群のように秩序正しく歩いていますしかし、あるところでどうしても進路が交差しないといけない場所がありますね。衝突しそうだとそのまえに自分で進路を変えるでしょう? たいがい歩くスピードは自分のいつものペースそのままで歩く方向を変えることでぶつからないようにしているのではないでしょうか。

「衝突しそうだ」、「大丈夫そうだ」の判断はどうやってしているのか、また、どうして分かるのかをまじめに考えたことはなくても出来ることですが、実は、簡単な観察ではっきりと分かるのです。
Photo_2 ほら、分かりますか?上の図はすんなりかわしています。下の図ではお互いに相手が見える向きが変わらないまま歩くと、どんどん距離が近くなって最後にぶつかってしまいます。このときにロマンスでも生まれればいいですが、、、、普段の行いがものをいうんでしょう。

自分から見て相手の見える向きが一定だと衝突してしまうのです。だから衝突を避けるためには2種類の方法があります。1,自分が進むコースを変える。2,自分の歩くスピードを変える。どちらかの方法をとればぶつからずに済むんですよ。

2011年6月 9日 (木)

相続争いの原因

相続支援センターという新しい団体の設立記念講演会に出かけた。ゲストはロッキード事件で田中角栄に論告求刑した検察官堀田 力(つとむ)氏だ(東京地検特捜部検事としてロッキード事件を捜査、米国での嘱託尋問を担当し、起訴後公判検事として田中角栄元首相に論告求刑をした。以上wikipediaより)

刑事訴訟法上、起訴から判決に至るまでの間の審理を「公判」といい、大方の時間は証拠調べと確認に費やされるらしい。その後、意見陳述が行われるが、当事者の陳述を「弁論」といい、検察官のこれが「論告」と呼ばれるのだな。フムフム。ほとんどの論告の中でこれこれを求刑しますと述べるのが普通だがどうやら慣習上の手続きで法的には決まりはないらしい。こんなことを知っているとちょっと興味が出てくる。

その堀田氏のお話は、相続争いの原因は兄弟達ではなくて親にあると言うことだった。つまり親の財産をあてにする自立していない子供を育てた方が悪いとおっしゃる。私を含め父母と一緒に住んでいる全国の長男諸君!身に覚えはないか????

その講演の前に相続支援センターの代表の説明によると、アメリカから民主主義を導入した日本では兄弟で等分割と決まっているのだが、つまり、「なにも面倒見ないもの勝ち」の構図があきらかに存在するのだ。これじゃあ、もめるわけだね。

そこで遺言は民法と現実の間を埋めるものなんだって。公証人を通していない場合。現実は先に遺言を読んだ人が自分に不利だと勝手に破って捨てているらしいぞ。それは論理的にかしこい選択と言える破ったことは倫理上悪いことでも証拠がないから法的には全然悪くないのだから。「法的に」=「正しい」とは全く関係ないことがわかって有意義?だった。

2011年6月 8日 (水)

生きる 1952年 黒沢明監督

《 ゴンドラの唄 》  吉井勇作詞・中山晋平作曲
命短し恋せよ乙女
      朱(あか)き唇
           褪せぬ間に
               熱き血潮の
                    冷えぬ間に
                       明日という日の
                            ないものを     

主人公市役所職員の「渡辺さん」が自分の不調を胃癌と知り、一生懸命残りの75日を生き抜く映画だ。評論家でない者が表現すべきは場面の一つ一つからどのような私秘的体験の質感を感じたのかだと思う。またまたこの古い映画にもこれと言って人を驚かす意図のエピソードはないが、志村喬(たかし)演じる渡辺さんの表情のひとつひとつに映画の筋と全く関係なく魂が揺り動かされる。涙も流れる。143分の濃縮ジュースは味わいも変幻自在、複雑だけれど、どれも必ず理解できる(どこかで経験したな?)味だということがとても不思議に感じられる。もう、話のプロットなどどうでも良くなって、「何の映画だろう」と考えずに、よかった!この上質の高揚感が今日一番のクオリアかも。

映画の締めくくりに「命短し・・・」と、ブランコに揺られながらしんみり幸せそうに渡辺さんは歌う。おごそかだけれど、充実感でいっぱいの歌声を是非聞いて下さい。

Ikiru1_2

2011年6月 7日 (火)

長生きをして勉強

緑と赤と白の三色で船の進んでいる方向がわかるよと書いて、今朝隣の池上研究所に顔を出したときに、気心の知れた患者さんや友人が集う机の上に変わったものを発見。すぐに意味は分かったけれど、誰が作ったの?
作者はなんと75才の母だった!昨日のブログの内容が納得できなかったらしく、手近なもので模型を作ったのでした。めがねケースとポストイット、これを船の模型に見立てて実際に手で動かしながら見え方を実験しているらしく、大いに恐れ入りました。
Img_2

生き生きとした勉強とはこういうことだと思います。手の届く範囲にどの家でもこうして使えるアイテムは転がっているが、すぐに応用して教材に変えるなど、、我が母ながら恐るべし。

実は、昨年75才になって数ヶ月勉強して英検の3級(中学卒業程度)をとったのです。試験官と英会話の面接もあるんですよ!中学生が大半の中に75才ですから試験官もさぞかし驚いたことでしょう。そして今から100才まで25年あるからなにかの先生になれると豪語するので、100才に生きているつもりか?!と思うのですが、先日なくなった母の母も96才だったし、なんと!!今、母が通っている書道教室の村上先生は男性にしてもうすぐ100才!!!です。現役の書道の先生。母の高校時代にすでに先生だった方(いったい何十年前の話でしょうか?もう分からなくなってきました。うっかりすると江戸時代の末期かと思ってしまうほどの年月です。明治天皇が五箇条のご誓文を示し、江戸から明治に年号を変更したのが1858年ですから153年前ですよ。そんなに昔じゃないです。)なのです。

人生観の大転換をする必要を感じました。今やとんでもない時代なのでアリマス。このまま寿命が延びると、歴史は書物に残す必要がなくて、100年前なら生き証人に聞ける時代がくるかも知れませんよ。

2011年6月 6日 (月)

真夜中に相手の船はどうしてる?

日が暮れて真っ暗になりました。港の近くを航行中なのでまわりには船がたくさんいるはず。それぞれいろいろな方向に動いているのだけれど夜だから窓からもれる光だけしか手がかりがなかったら、、、、「いつ衝突するのかわからない」 のです。車のように道路を走っているわけではないんだから、これではお互いに恐くていけません。

そこで、全世界の船が全部守っているある決まりを説明します。こんなにシンプルな思いつきで安心して衝突を避けることが出来るのですよ。まずこの絵を見てください。
_image1 船を上から見たところ、夜はこんなふうに明かりを付けています。夜、部屋の窓の明かりはいっさい外に漏らしてはいけないのですよ。船上パーティーは迷惑なだけです。もちろんイカ釣りの漁船はもの凄い明るさですけれど仕方ないです。右舷に「緑」、左舷に「赤」後ろ向きに「白い」ランプが付くのですが、くの字に曲がった板で光が必要な側しか出ていかないように制限しています。さて、簡単ですから下の図に見える遠くの船がどちら向きに走っているのか考えて下さい。ああ!そうか、、なるほど、、簡単な工夫で効果絶大です。
Kaitou_3
薄く船影が見えるように描いたのでわかりやすいかと思います。緑色の光が見えるときには自分から見て相手船は右向きになっている。赤いときには左向き、緑と赤なら真正面でこっちに向かっている。白しか見えないときにはおしりを向けているワケです。慣れたら目を細めて、真っ暗だったらどうだろうと試してみて下さい。港が近い人は今日から真っ暗ない海に点点と赤や緑の光が見えたとき、「どっちに向かっている船がどのくらいいるのか」わかるようになっちゃったわけです。「知る」ということは自分から見た世の中が変化すると言うことなのですね。

もしも、、この色分けの決まりがなかったら、どうやって他の船がどっちを向いているのか分かるでしょうか?レーダーでなんか時間かけないと分かりませんよ。考えついた人は非常に頭のいい人ですねえ。そう思いませんか。

2011年6月 5日 (日)

資生堂の歴史と東山魁夷

松本から長野市まで約70km、池上研究所から長野の町中へ向かうには下の国道を走っても上の高速を使っても時間があまり変わらない。国道は途中に何度もダムを横目に見ながら迫ってそそり立っている山肌に沿ってとても景色がよいので、実際高速を使って長野市に行くことはない。さて、松本から長野市に向かうのに梓川、犀川、千曲川と名前が変わりながら流れているのだけれど、さて、松本→長野 か 長野→松本 か?こんなコトを不思議に思うのはうちの家族だけかもしれないけれど。当然松本から長野に向かって流れています。
今日は久しぶりに長野市の信濃美術館併設「東山魁夷館」へ、日本画というものは傷つきやすく900点にのぼる所蔵絵画を2ヶ月を限度に取り替えるのです。だから何度も何度も足を運ぶごとに違う東山魁夷と会えるワケですね。小さな絵はがき「春兆」、本物は横幅3m
を超すかという大作ですが、その前でうろうろ歩き回って「オオ!!」すごい!なんと、
Syuntyo_2
じっと眺めていたときには気がつかなかったのに、左右に2、3歩ずつ落ち着きなくうろうろ動きながらみると手前の木の葉が浮き上がって「3Dに見える!」奥行きが最近の3Dテレビのように感じられるのです。そんなふうに見え始めてしまうともう、、このような緑の樹木がモチーフの作品全てが目の錯覚か3Dに見えて横から見ると前面に飛び出して見えるような気がしてきたのでした。画伯はそんなつもりで手前の葉の1枚1枚にハイライトを入れていたのかも!!
とか、ひとりで興奮して楽しい時間を過ごしたのでした。だれか東山魁夷館に行く機会があったら是非、左右にカラダを動かして名画を鑑賞して見て下さい。

Siseido それと、もう一つ信濃美術館の本館で資生堂にみる商業デザイン展が開催されていました。ビックリしたことが一つ。戦時中木製ケースの口紅が軍需工場の女子 挺身隊に支給されたのです。そんな場所で化粧など、、、、、、、と思われるでしょう。ところが

「空爆で爆死してもきれいにしていると早く処置してもらえ る」

という噂が流れていたのです。なんとすさまじい話でしょうか。今日で展示は終わりですが、偶然にもいい体験をさせてもらいました。

2011年6月 4日 (土)

ブリッジとはなんでしょうか

こちら、海の貴婦人海王丸のブリッジ(船橋)です。船長以下航海士がここに常駐して航行のための指令を出します。この「橋」というネーミングの発想はどこから来たのかと言えば、(出来るだけ由来などを調べないと、丸暗記は気持ち悪いものですから)その昔、ペリーの黒船を思い出して下さい。伊豆は下田温泉に模型があります。「サスケハナ」号というんですよ。アメリカ原住民の言葉で「広い川」とかいう意味と聞いたことがあります。この船は外輪船です。
Sasukehana 上記で回る左右の外輪の上に板を渡してその上に乗ると見通しがいいでしょう。その板を橋(ブリッジ)と呼んだのが語源だとか。
余談ですがこの外輪はとても効率が悪いのです。推進力を得るためには抗力を利用する場合と揚力を利用する場合がありますが、船のスクリューも飛行機の羽根も揚力を使っています。効率がいいんです。ついでに言えば櫂(かい、オール) と 櫓(ろ)は全然推進原理が違うのです。オールは水の抗力を利用して進むもの。櫓は水中から出さずに左右に揉んで揚力で進む道具で、櫓の方が断然効率がいいんですね。出来れば佐渡のたらい船のように垂直に使うのがよろしい。

さて、船橋にいる二人はとてもご機嫌です。これはそのままブリッジに関して良い気分でいた時間が長かったことを表しています。この場所で船の指揮をとることは船員の誇りであり喜びであります。同時に過酷な自然に対して戦いを挑む場所でもありますけれど、ともかく久しぶりに帰郷するとこの場所から見たり体験した「良いこと」ばかりを思い出して話すわけですから、必然的にこの空間にはニコニコしてしまう雰囲気が充満しているわけです。辛く苦しいことは「快適に生きる」ためには不要なのであっさりと捨ててしまいましょう。
Funenite 簡単な説明をすると、一番手前に見える丸形の大小は磁気コンパスと、精度を上げるための軟鉄の玉です。その右奥はレーダーですね。この、コンパスについて学校の後輩に当たるGoroはうっかり馬脚を顕してしまい、いじめられてしまいました。いつ、どこでも注意を怠らず歩かなければ世の中は危険がいっぱいです。

2011年6月 3日 (金)

救命ボート

Photo
まず、岸壁から乗船前に最初に目に付いたのはオレンジの救命ボート。ああそうか、意外に目立つものなのだなあ。ここでちょっと興味深い話をしましょう。みんな、船が転覆しそうになったらこのボートで逃げるんだと思っているでしょう。映画タイタニック号でも救命ボートが次々と一等船客たちを乗せて脱出するシーンがある。実はタイタニック号はとても特殊な海難事故で、穏やかな海に突然氷山が浮いていたでしょう。船が難破しそうなとき穏やかな海であるなんてほとんどあり得ないことです。天候が荒れているから転覆したりするんですよ。その時この写真のような二本のデリックブーム(クレーンですね。)からロープでつるされたボートがすんなり海上に降りられると思いますか?人が乗ったボートが揺れている船から降ろされていけば当然母船になんどもぶち当たりまね。下からは高い波に叩かれる。ホンのちょっとのうねりでも「ドッカン!!ドッカン!!」と派手に叩かれます。持ち上げられて、たたき落とされる感じですよ。さらによく考えて!ロープで吊っている箇所は前後で2カ所。水平に着水出来た瞬間にまったく同時に吊り金具を外せなければ、,,どちらか一方しか外せなければどういうことになると思いますか?荒れている海ですよ。
絵を見て下さい。この斜めになっているボートにはすでに定員の人間が乗っているんです。
すでに前後の片側だけでつるされているボートが何度も波に叩かれる様子。想像して下さい。恐ろしいでしょう?!実際に太平洋でボートを降ろす訓練をしたけれど、太平洋では無風状態でも「うねり」がないなどあり得ないのです。とてもじゃないが荒天で救命ボートは降ろせないな。と愕然としました。
Kyuumei
池上研究所のHPはこちら http://www.sanjiku.org/

2011年6月 2日 (木)

帆船を知ると

帆船海王丸は世界でも貴重な現役の大型帆船だけれど、学ぶとなにがわかるのでしょう実はセンセイの治療法発想のルーツなのです。三軸修正法は「ボンボヤージ」にも書いてある通り、「今まで注目されていないアイディアが身体の健康に役立つかどうか実験し、効率の良い方法を探し続ける」のが目的の一つなので、だから過去に戻ってツボを再研究したりするのではなくて(治療法にはこのベクトルが非常に多い。なぜか過去へ過去へ遡っていきますね)新しくて”意外に”効率よくカラダを変える考え方を楽しみながら探しているのです。元航海士の経験から船の知識が意外なほど治療法を開発する参考になることを発見していままで来たので、是非、皆さんにも現場でその瞬間「こうしたらいい!」が浮かんでくるように船旅を追体験してください。

近年の高度な道具類は中身が全く見えないブラックボックス。だからどんな原理で動いているのかさっぱり分からないでしょう。僕が小学生の低学年、テレビだって中身をのぞけば部品が少なくて、それぞれを知れば大方働きが想像できたものでした。余談ですが小学校3,4年の頃だと思うけれど日立の「キドカラー」ポンパ!が登場してスイッチをパチッと上げると一秒くらいで映像が飛び出して大いに興奮したものですが、何のことはないアイディア的には完全に電気を切らずに、暖まって働けるようになるまでに時間の掛かる部品にずっと電流を流し続ければ、そのほかは早いからすぐに映像が出るように見えるという、とても簡単なものでした。そうやって簡単なアイディアをひとつひとつつないで高度なテクノロジーが生まれてきたのです。それまでは「余熱」を与え続けるというアイディアが無かったし、電気も高くて貴重のものだったので、無駄に電気を使い続けるなんて思いつかなかったのでしょう。「使い捨て」の始まりかもしれません。

脱線しました。物理法則、力学の知識、を応用して来たことは皆さんご存じですね。その説明に帆船はもってこいなのです。全部目で見えて、人間がロープなど誰でも想像できる道具を使ってあの大きな船が不思議と海を渡って行きます。ロマンですね。そしてエコですね。やはり教材は素敵な方が良いに決まっていますし、Eco-friendly は時代の先端です。人間はやはり自分の身体を使って生きるのが基本なのですね。手技も身体を使って外部に働きかけることですから、帆船と手技療法などセンセイの中ではお隣さん同士なのです。

長くなったので明日からにしましょう。人間が自分の手足で出来ることの知恵、総集編が帆船ですし人間の身体だって筋肉があちこちを引っ張って動いているのですから。

写真はバウスピリットといいます。ここに乗って作業中、黒いネットの下は太平洋だったりします。イルカが船首をクロスするように遊んでいます。黄色の部分は船首像、女神の形が一般的ですが航海の安全を祈る魔除けなのです。海坊主が世界中のあちこちに現れますので。

Bowspirit

2011年6月 1日 (水)

帆船海王丸を見に行きました。

7月に横浜に係留中の帆船日本丸見学会が行われるので、先生の同級会のついでにこちら富山県射水市に係留してある帆船海王丸パークに寄った。僕は同級生が母港の教官をしているので久しぶりに会いに行くことに。
さて、帆船といえばヨットの王様ですね。日本の航海訓練所にある2隻の帆船が世界最大級なのはご存じか。帆船は当然帆を上げて風の力で走る非常にエコな乗り物なのですが、三角セールのヨットと違い風の向きに逆らってジグザグに風上に進むことは出来ない。せいぜい正横から風を受けて走るのがやっとなのです。三軸修正法のセミナーにはよくこの帆船の話が出てくるので、なぜ、帆船なのか(ただ、先生が好きだからと言うワケでもないのです。)しばらく写真を交えて説明しようと思う。

進水年月日/     昭和5年2月14日
      船    種/     4本マストバーク型帆船
      総 ト ン 数/     2,238.40トン
      定    員/     168名
      全    長/     97.05 m
      型    幅/     12.95 m
      メインマスト/     46m(海面からの高さ)
      総 帆 数/     29枚
            ・面積2,050㎡
            ・約1,245畳分
      大型練習帆船「海王丸」は、「日本の海の王者たれ」と、昭和5年2月14日進水しました。 世界の人々からは「海の貴婦人」と賞賛され、愛され親しまれてきました。

以上海王丸パークのサイトからもらいました。 11190人の船員を育てたのがこの旧海王丸で、その中に先生と私 Goro が含まれているのです。

Kaiou_3

« 2011年5月 | トップページ | 2011年7月 »