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2011年6月19日 (日)

帆船見学のポイント2

今日までのポイントを全部一読してもらえれば退屈な時間が心躍る価値ある時間にトランスフォームする。なんでもそうだけれど予備知識を仕入れてから、、例えばレコードのジャケットの裏(これねえ、、CDに挟まってるのじゃイマイチなんだ。LPの真四角な厚紙にびっしり書いてあるのがたまらないんだよな。なにせ、リモコン持ってCDの豆本を机において、下向いてめくっているより、レコードに針を落としてゆったり椅子の背もたれにうっつかって(信州の方言)LPのジャケットを遠い目で眺めながらのほうがが絵になると思うんだな。)を読んだ後、聞く音楽の方が豊かに感じるのは当然だものね。

おっと、こんな話をするとセンセイが「でも手枷足枷(てかせ、あしかせ)で縛られるってことだぜ。」と待ち構えたように言うのだ。知識というのは三軸の自由と正反対の一面があることに注意しましょう。見えない部分が知らずに増えてくるのも知識の副作用ですよ。

数多ある事象をクリシェ(常套句)や ステレオタイプ(固定観念) をどんどん仕入れながらも自分独自の感性を失わないこのバランス感覚は人間にとって快適か?野生動物としては不快に決まってると思いますが高度に楽しめてこそ脳が肥大化した価値があるというものです。

この板きれにひもの付いた道具を見て下さい。これで船のスピードを測定します。左の砂時計をひっくり返した瞬間!板きれを海面に着水させます触らないでいるとするするとひもが伸びていく。そして砂時計が最後の一粒になった瞬間、甲板上を伸びていくひもを押さえつけると、単位時間内に船が進んだ距離が測定できたわけです。つまり速度を計算するのに必要な材料がそろったのです。では、出て行ったひもの長さを物差しで測るのか?いえいえ、あらかじめひもに赤いマジックで印を付けておけばいい。本物は下の写真のように複数の結び目があとから横向きに付けてあります。
Photo この結び目(knotノット)の数を数えるとひもの長さどころか、すでに計算済みの速力として直読できるのです!!!!直読ですよ!!すばらしいシステムです。私は商船学校の学生時代、感動したのです。計算しないで速度が分かるのですから。多分何千年も昔から出来ていたのでしょう。(砂時計じゃないかもしれませんね。)速度が分かると、既知の目的地にあと何日で到着するのか分かるでしょう。脳が次の計画を立てられて安心します。食料を思いっきり食べても大丈夫か、約束の期日に到着できるのか、そんなふうに「工夫」はすべて不安な脳が安心するために作られ、発展するのです。
Knot この結び目は6個。多分6ノット(時速約11km)を表すのでしょう。赤いマジックの印を付けた人がいるようですね。では、なぜ赤印でなくてこんなじゃらじゃら結び目を付けるのかといえば、、船は夜余分な明かりを付けられないのです。相手の船との約束事が破られてしまうので出来ない。この結び目ならば「手探り」でスピードが読み取れるのです。ひもを止めたところから近くの結び目を探せばよいのです。感性鋭い人は気がつきますね。「暗かったら砂時計が見えないじゃないか」と。その通り、月明かり、星明かりに透かせると何とか読める。新月の時にはもう一人に手伝ってもらって、明るい部屋から「いちにのさん!」と声を掛けてもらえば可能です。30秒くらいなら「いーち、にー、さーん」と唱えてもなんとかいけます。と、こんなシンプルな道具はだれから教わらなくても見ただけでその場で工夫して、ねらい通り使える能力がこの偶有性に満ちた世の中を生きていくのに必要ですよ。いや、ねらいを越えた使い方を想像出来なきゃ人間と言えません。この板きれとひもから何を連想しますか?

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