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文化・芸術

2013年4月 3日 (水)

本の修理には『のこぎり』 が必要!

以前からお世話になっている長沢先生(英語の参考書の著者です)

から20年前に出版されたご本をいただいたのです。長沢先生の
本は大きめのどんな書店にも置いてあるほどで、なんと通算250万部!!
の実績です。なぜか気に入っていただいて、何冊か私も校正のメンバー
に入れていただいているのですよ。
その本が到着して次男が読み始めたのですが、さすがに20年前の本
なので、、ページがぼろぼろ抜けてしまいました。修理か何かしないと
崩壊してしまいます。
そこで、ネットで「本の修理」と入力すると、全国の図書館で修理を担当
している方々の名人芸が沢山ヒットします。早速試してみました。
201304012044000
これは背表紙の裏側4,5ページずつはがしてゆくと、
チーズの千切りみたいなもの。固化した糊がぼろぼろとれます。
これを出来るだけきれいに取り去ります。
木ぎれとシャコ万力二丁で即席の固定具を作り、しっかり
本をまとめて固定します。
201304012043000
この状態で古い接着剤を完全にサンドペーパーで除去します。
その次に、、、です。信じられない作業が待っている!
Photo
絵がみっともなくて申し訳ない。な、な、なんと!
本の背に当たる方にのこぎりを当てるのです。

みなさん、ご自分の近くにある本のページを二つに割って
分け目をよく観察すると、点、・・・、点 となにか見えるでしょう。
背を糊で固めた本がコストを抑えるために増えていますが
その際、しっかりと糊を働かせるためにこのように溝を
つけた跡なのです。もうちょっと上等なものはこのようにして
入れた溝に麻糸を埋め込みます。

のこぎりで溝をつけた背に普通の木工用のボンドを擦り込む。
出来れば、背に薄い布かしなやかな紙を貼り付ければ
基本的に本が再生できます。

20年程度時間が経って、紙が茶色っぽくなっていたらもう
限界かもしれない。そのとき、この作業をしてくれる業者
に頼むと数千円かかる。大事な本ならそれもいいが、
もう一度読めればいいなら試してみればいかがですか?


本の修理に必要なもの。 万力、木ぎれ、木工ボンド、
 
        そして! のこぎり です。

2012年1月27日 (金)

超高速ドローイング

韓国のKPOPを超えた!という新しいジャンルのエンターテイメント

「超高速ドローイング」に行ってきました。絵を書くショー?と聞いても

どんなステージなのか全く想像できない。つまり、記憶の中に引っかかり

がないことまちがいなしの新しさなのです。

真っ暗のステージを照明が一斉に照らすと、180cmはらくらく超える

がっしりしたイケメン男子が二人、立っています。こちらはすっかり画家

だと思っているから「えっ!」と思うやいなや、その一人が横長3m程の

白い紙に向かうと、なにやら描きはじめたのは、、、なんとダビンチの

最後の晩餐ではないでしょうか。もう超高速に手と体が動いてあの

大作がたったの3分から5分ほどで仕上がりました。その後も次から

次から超絶しかも速さが半端じゃないドローイングが続き、あっという

間に幕になりました。ちょっと話を聞く機会があったのですが、韓国の

青年は体もいいし、礼儀正しい!

ひとごとのようですが、日本人も見習わないといけないと思いました。

Nec_0050_2

2011年12月11日 (日)

月食で首が痛い

10年に一度あるかどうかという絶好の月食観測チャンス

時間もなかなかいい。そういえばちゃんとした皆既月食は

曇っていたりして一度も見たことがないのに気がつき、

(テレビで見たものを自分の体験のように錯覚していた。)

デジタル一眼にフィルム時代の300mm望遠ズーム+2倍の

テレコンバータをつけるとなんと!!換算上900mmの

超望遠レンズと言うことになるのです。望遠鏡にはまったく

及ばないけれど。感度1600で1秒以下のシャッタースピード

だとは、、良い時代になりました。
Moon1 10時10分頃はまだきれいな丸のまま。お月様はきれいだ。
Moon2 10時30分頃にはかけ始めました。ちょっと薄曇りです。
Moon4 10時50分程か、このまま消えてしまうような気がします。
Moon5 だいたい11時丁度頃、完全に赤い月になりました。カメラだと明暗差が出る。

月が赤くなるのは地球の大気で曲げられた太陽光の赤い色の成分が割合的に

多いからです。昔、月食を天変地異の前触れとか、○○への貢ぎ物が足りない

だとか、為政者が民を統治する道具になっていた。暦を征する者こそ勝者に

なり得たのです。どんなことでも、知っている者が有利な構造が確かにあります。
Moon6

12時頃なんとなく明るい部分が出てきました。そろそろ月も地球の影から

表舞台に復帰する時です。約1時間、天球に漂う真っ赤な巨大天体。

しくみを知っている現代人でも、不気味な、そして幻想的な光景でした。
Moon8

だいぶ光が戻ってきました。赤い月ともお別れです。
Moon9 それにしても頭の真上を眺め続けること2時間。さすがに首が痛いなあ。

でも、真っ直ぐ立っているのが楽になるように調整1秒。痛みは半分以下

になりました。人間の体は本当にうまくできています。

2011年7月15日 (金)

木を切ると言うこと

子供の高校は文化祭の準備に大忙し。松本のあたりだけなのかどうか

分からないのだが、正門に材木の骨組みのうえに杉の葉を差して緑の

アーチを作るのだ。お祭りの御神輿にも杉のちくちくした葉を敷き詰めて使う。

用意した杉の葉が足りなくなって急きょチェンソーを借りて山の主にお願いし

15年ほどの樹齢の木を2本倒した。木を倒す側を三角に切り取り、プロでは

ないので倒す方向を確実にするために念のため皆でロープを引っ張って

から反対側に回り込み慎重に切り込んでいくと、「メキ!」「メキメキ!」という

音と共に無事に予定した方向に倒すことが出来た。しかし、その時強烈に

木の傷みを感じた、、と思う。まわりから切り込んでいくが最後の1/4ほど

は倒れるときに木の繊維が引きちぎられる。思わず「申し訳ない。」「ありがとう」

とつぶやいてしまう。確かに僕の中でなにかが変わったと思う貴重な体験を

した。明日からアシュラムの3日間集中講習会今ムービーを作成中。

Kikori


2011年6月28日 (火)

自己組織化 成功

さて、1週間ほど前からぼちぼち作っているSOM(自己組織化マップ)が完成、まず100X100で作動させてみた。まず見て欲しい!~
Som3 凄いぞ!!!アルゴリズム自身には色で分類しろと言う内容は一切無い。なのに、計算初めて周囲の8ますをちょっと染める(影響を与える)だけでどう見ても色分けしたような模様が自然に生まれるのだSom4 。各1000回ほど単純な作業を繰り返させるだけで、時間的には10秒程度。こんなに面白い模様が自動的に、時間と伴に変化し続けて留まることがない。

そして、この後、どのようになっていくのか全く予想が付かない。ただ、自然に色別に分かれていることは確かだと思う。















Som5
このように、まわりの空気を読んで身近なことだけしていると何かが起こり続け、何かの意味合いが生まれる。二度と同じコトは起こらない。それは、上から見下ろして計画を練る指示系統がまったく存在しないからだ。

アメーバには脳がない。でも食料を取り入れ、排泄し、移動し、生物のすることは何でも出来る。人間も生きるのには脳は要らないのだ。

2011年6月21日 (火)

内田先生の新刊!神話の話

朝貴重なLPをお借りした。オーボエ奏者の宮本文昭さんのデビューレコードなのだとか、ヘルムートヴィンシャーマン編曲、指揮「フーガの技法」を早速パソコンで聞きながらブログを書いて、というところでドアベルが鳴りどこにも頼んだ覚えのない書籍小包が到着。「最終講義」内田樹と今回オフホワイトに日本の伝統色的な朱より少し赤みがかった装丁が目新しい。柿色と言えばいいのか、先生のフレンドリーな文体が表紙から発散されているような、ともかく旨そうなのです。

 機嫌良く精神集中してパッと無作為に開いてみると「あったあった!」その057ページに「池上六朗先生」の文字。内田先生、本当ですね、気分が良ければ何事もうまく行きます。そこに大学病院で何をしてもダメだった女子高生にどうすれば分からないから「九字」を切ったwiki) 話が書いてあります。(実は施術もあれこれしてみたらしいんですが。親父は夢中で覚えていないそうです。)

  もう20年前のこと池上研究所が始まるときに、今でも深いつながりの彼女、僕は家出していたから後でこの神話を聞いたのだけど、寝たきり車いすで運ばれてきて帰りには奇跡のようにすたすた歩いて帰ったのでした。これには彼女の親戚縁者が全員もう驚いてしまって、マイクロバスを仕立ててその村の人が大勢診療にみえるようになったのでした。

 この話には後日談がります。驚くような出来事が起きてしまったモノだから病院に歩いて挨拶に出向いた彼女とおじいちゃんが目の前に現れても、病院の担当医たちは(もう昔のことだからいいですよね。)誰一人まったく興味を示さなかったと、病院からこちらに親子で寄ってくれて、激しく怒っていたらしい。このまま寝たきりだと判断されていた娘が突然歩いて訪れたのにどうして無視されるのでしょうか?この子はずっと元気に治療者として活躍しています。本当に歩けて良かったね!

 病院も、それは当然素晴らしいですが、民間の手技治療者の役割も非常に大きなものがあるわけです。人の人生を変えてしまう場面に当事者として立ち会える機会があるのです。どんな文脈で内田先生に親父(本人の希望でこれからは親父とします)が登場したかと言えば、「生き延びるための六講」が副題なので、もっと現場の人間として行動しよう!という論点だと思います。まだこれから読ませていただくところですけどね。内田先生いつもありがとうございます。

Siromokkou これ、植えて3年になるけれどまだ咲かない白モッコウバラのシュート。このように伸び始めは赤い色素が優位です。僕はこの微妙にまだらで健康的な色合いが大好きなのです。

2011年6月 8日 (水)

生きる 1952年 黒沢明監督

《 ゴンドラの唄 》  吉井勇作詞・中山晋平作曲
命短し恋せよ乙女
      朱(あか)き唇
           褪せぬ間に
               熱き血潮の
                    冷えぬ間に
                       明日という日の
                            ないものを     

主人公市役所職員の「渡辺さん」が自分の不調を胃癌と知り、一生懸命残りの75日を生き抜く映画だ。評論家でない者が表現すべきは場面の一つ一つからどのような私秘的体験の質感を感じたのかだと思う。またまたこの古い映画にもこれと言って人を驚かす意図のエピソードはないが、志村喬(たかし)演じる渡辺さんの表情のひとつひとつに映画の筋と全く関係なく魂が揺り動かされる。涙も流れる。143分の濃縮ジュースは味わいも変幻自在、複雑だけれど、どれも必ず理解できる(どこかで経験したな?)味だということがとても不思議に感じられる。もう、話のプロットなどどうでも良くなって、「何の映画だろう」と考えずに、よかった!この上質の高揚感が今日一番のクオリアかも。

映画の締めくくりに「命短し・・・」と、ブランコに揺られながらしんみり幸せそうに渡辺さんは歌う。おごそかだけれど、充実感でいっぱいの歌声を是非聞いて下さい。

Ikiru1_2

2011年6月 5日 (日)

資生堂の歴史と東山魁夷

松本から長野市まで約70km、池上研究所から長野の町中へ向かうには下の国道を走っても上の高速を使っても時間があまり変わらない。国道は途中に何度もダムを横目に見ながら迫ってそそり立っている山肌に沿ってとても景色がよいので、実際高速を使って長野市に行くことはない。さて、松本から長野市に向かうのに梓川、犀川、千曲川と名前が変わりながら流れているのだけれど、さて、松本→長野 か 長野→松本 か?こんなコトを不思議に思うのはうちの家族だけかもしれないけれど。当然松本から長野に向かって流れています。
今日は久しぶりに長野市の信濃美術館併設「東山魁夷館」へ、日本画というものは傷つきやすく900点にのぼる所蔵絵画を2ヶ月を限度に取り替えるのです。だから何度も何度も足を運ぶごとに違う東山魁夷と会えるワケですね。小さな絵はがき「春兆」、本物は横幅3m
を超すかという大作ですが、その前でうろうろ歩き回って「オオ!!」すごい!なんと、
Syuntyo_2
じっと眺めていたときには気がつかなかったのに、左右に2、3歩ずつ落ち着きなくうろうろ動きながらみると手前の木の葉が浮き上がって「3Dに見える!」奥行きが最近の3Dテレビのように感じられるのです。そんなふうに見え始めてしまうともう、、このような緑の樹木がモチーフの作品全てが目の錯覚か3Dに見えて横から見ると前面に飛び出して見えるような気がしてきたのでした。画伯はそんなつもりで手前の葉の1枚1枚にハイライトを入れていたのかも!!
とか、ひとりで興奮して楽しい時間を過ごしたのでした。だれか東山魁夷館に行く機会があったら是非、左右にカラダを動かして名画を鑑賞して見て下さい。

Siseido それと、もう一つ信濃美術館の本館で資生堂にみる商業デザイン展が開催されていました。ビックリしたことが一つ。戦時中木製ケースの口紅が軍需工場の女子 挺身隊に支給されたのです。そんな場所で化粧など、、、、、、、と思われるでしょう。ところが

「空爆で爆死してもきれいにしていると早く処置してもらえ る」

という噂が流れていたのです。なんとすさまじい話でしょうか。今日で展示は終わりですが、偶然にもいい体験をさせてもらいました。

2011年4月23日 (土)

冬の鷹

吉村昭の代表作「冬の鷹」を一気に読んだが、こんなに面白い読み物は今までにあまりないと感じるほど興味深く、印象の強い小説だった。舞台は鎖国状態の日本、長崎の出島にオランダ人がさまざまな西洋の情報をもたらしている。将軍吉宗は洋書の入手を非公式に許可、世界各国の情報を得る必要を感じている。この物語の主人公「前野良沢」は実際の解剖と見比べて『ターヘル・アナトミア』の正確さに驚嘆し、杉田玄白とともに翻訳しようと考える。しかし、当時の日本には通訳はいるのに文字を読み書きできる者がほとんど居らず、従ってオランダ語を日本語に訳せる辞書もない。唯一 フランス語~オランダ語 の辞書があるのみ。実際に杉田玄白にはオランダ語を翻訳する力はなく、前野良沢がほとんどの翻訳業を請け負うが、困難を極める。私たちが辞書もない多国語のしかも医学書を翻訳しようと思うだろうか、それを人生50年の時代に前野良沢はすでに47才からこらえきれない情熱に逆らえずに始めてしまうのである。同世代の平賀源内の派手な出世ぶりと没落ぶり、最後は殺人までおかし、獄中で亡くなるなど、全く知らなかった。さて、ありとあらゆる苦難を乗り越え、発禁処分まで覚悟して発刊された「解体新書」にはメインの訳者「前野良沢」の名が無い。とにかく読んでのお楽しみ。幸せな4時間ほどでした。
Jouyamasakura_2 今日松本は雨、昨日の強風と今日の土砂降りの雨で今年の桜は大体終わりだと思う。
お花見の自粛などに見回れはしたが研究所からほど近い城山公園の桜は今年も綺麗だった。
桜は満開もいいが、花が開く前の数日間もうはじけそうなつぼみの色もいい。黒っぽい幹の桜が遠目にほんのり赤っぽく見える。

松本市内から約2km北、池上研究所から車で5分くらいのこの城山公園は解体新書から遡ることやく90年、松本藩領の多数の百姓が参加した大規模な百姓一揆(貞享騒動あるいは加助騒動)の先導者18人を処刑した場所でもあるので義民記念館  が隣に建っている。ここから最期に加助がにらむと松本城が傾いたそうな。Jouyamasakura2_3