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映画・テレビ

2011年12月 4日 (日)

モダンタイムス

 非常に久しぶりに成り行きでチャップリンのモダンタイムス

をDVDで見ることになった。したいことがあったので乗り気でなかった

自分だが、映画が始まるやいなやあの無声映画の独特な世界から

意識を離すことが出来なくなった。自動食事機械のトウモロコシが

超高速回転で回り出す頃にはもう腹がよじれてどうにかなるかと

思うほど笑ってしまったのだ。

 産業革命以降、作業の機械化が進めば進むほど街には失業者が

溢れる。そんな時代のお話しだ。マルクスが資本論の中で解明した

法則の通り、高度に機械化がすすむなか世界中が失業で苦しんで

いることは。1950年にはチャップリンに限らずわかりきっていた。

なのに、なんの解決策も得られないで今に至っている。経済学者

ほど役に立たない職業はないとどこかに書いてあったっけ。

さて、チャップリンのモダンタイムス。後半、レストランで歌詞を

忘れたはずのチャップリンが身振り手振り、みごとな一人芝居

を演じた際にチャップリンが初めて自身の声を披露したのだが

「ティティナ」
←(youtube)というこの曲の歌詞、何語かよく分からない

と思って調べると本当にでたらめで何語でもないらしい。

世界中で楽しめる無声映画にこだわったチャップリンの皮肉だ

そうだ。ずっと好きだったが、また、一段とこの映画を愛してしまった。

2011年5月27日 (金)

東京物語

           小津安二郎監督作品「東京物語」

Imgp8615_2  尾道から上京した老夫婦(笠智衆、東山千栄子)が東京で暮らしている息子や娘を訪ねるが、みなそれぞれに仕事を持ち、家族が居ていそがしいことから。熱海の温泉で過ごすが若者の騒がしさに夜も眠れない老夫婦。息子達それぞれの東京の暮らしには父母は時間的、空間的に負担となり、なんとか時間を作ろうと思うがついつい戦死した息子の嫁に世話を押しつけてしまう。原節子が演じる嫁は実の子ども達以上に義父母にやさしく接してくれるだった。その母が亡くなって葬式の場面でも実の子の対応はどこか事務的でさっさと東京へ帰ってしまう。最後に数日間残った嫁が、義父のねぎらいの言葉に最近は息子のことを思い出さない日もあるしこのまま一人だったらと不安になると終始にこやかであった嫁が「自分はずるい人間」だと心の内を吐露すると、義父は息子を忘れて幸せになって欲しいと義母の形見の時計を手渡すのであった。

ストーリーを要約してみると、内田先生の言われるとおり、本当に現代からするとドキッとする事件がひとつも起きない映画であるが、淡々、静々と、モノクロの、なぜか上下に小刻みな揺れをずっと続けるこの映画から目が離せないまま最後のシーンで原節子に釣られてもらい泣きしてしまったのです。茂木先生も大好きだとおっしゃっていた小津安二郎映画。良さはわかる。でもどこがいいのか解説できないと思う。でも分析できなければ良くないわけでは決してないのが人間の楽しいところなのです。

原節子って初めて見た。意外に派手な顔立ちの方なんですね。登場する女性達の動きが今の動きとちがう。背筋がぴしっと通っていて床のものを拾い上げるシーンなど、日本舞踊なんでしょうか。あの姿勢で真似しようとしても床まで手が届きません。歩き方なんか本当に素敵ですね。.